中学受験で成功する「黄金法則」とは

学年別の学習法 5年生

  1. ボキャブラリ、知識を蓄える。
  2. 論説文、随筆分、詩の読解に慣らしていく。
  3. 各出題形式の問題を偏りなく解く。

1.について

女子学院の文章には難度の高い語句も多く扱われ、しかも語注がありません。 また、読解問題の中に知識を問う出題も必ず入っています。 当然、高レベルの知識がなければなりませんから、5年生の段階からその対策を講じましょう。

大手の進学塾に通っているのなら、漢字など言葉を覚えるための教材を進めているはずです。 もしもそれが覚えにくかったり、覚えてもまだ不足を感じるのであれば、市販教材で補うとよいでしょう。 以下の教材を推薦します。

  • 「自由自在 高学年用」(受験研究社)
  • 「言葉力1200」(学研)
  • 「要点ランク順」シリーズ(学研)
  • 「カードで合格」シリーズ(学研)

2.について

女子学院が主体にしている論説文や随筆文、詩は、苦手意識を抱く生徒が多いものです。 大人の考え方から書かれた文章ですので、その視点に合わせられるように慣らしていかなくてはなりません。

ただし、要約の問題を扱うには、まだ早いと言えます。 要約には高い技術が要求され、無理にそれを課すと、一題一題の負担が大きくなり、長続きしないからです。 5年生のうちはまず、道徳的価値観を知っていくことが優先ですから、沢山の文章に触れるようにしましょう。

3.について

従来の選択問題や書き抜き問題に加えて、記述問題も増加傾向にあるため、どの形式とも偏ることなく解くようにしましょう。

選択問題

何が答えの根拠であるのかを念頭に置きながら、選択肢のどこに誤りが含まれているか考えます。 そして残り2つまで選んだら、両者の違いを明確にし、問題文と照合します。 これについては、以下の一例が参考になります。

問 傍線部分「人間関係の湿気が高い」とはどのような様子ですか。
ア 地域全体が顔見知りで、家族のように付き合えるが、家族ごとのまとまりが強く、個人の自由がない様子。
イ 地域全体が顔見知りで、干渉されることも多く、いつもどこかで見られているような息苦しさを感じている様子。

この場合は、問題文の「湿気が高い」ということを「不快である」と捉えれば、「息苦しさ」と符合するため、イが正しいとわかります。

記述問題

文の要素は、概ね20字程度でひとつです。 つまり20字以上の字数を指定する問題ならば、要素が2つ以上あると考えます。 まず解答の中核になる文を決めたら、字数を考えずに下書きをしてみましょう。 文字数を合わせるのはその後です。

傍線部分の内容を別の表現に言い換えるタイプの記述問題では、指示語や比喩が用いられている部分を言い換えることです。 話題の中心となっている言葉と同じ意味の語句を探しましょう。 これについて、次の一例を紹介します。

問 「そんな他人の夏の一つ」とはどういうことですか。

指示語「そんな」の内容は、直前の出来事を表してます。

→「他人」が関係した「夏」の「出来事」 これを、①誰が、何をしたか ②その理由は何か という形でまとめます。

原則的には、本文で用いられた表現をつなぎ合わせて記述します。

登場人物の気持ちを記述するときは、感情を示す語や文のどれを使うか決めてから、その理由を添えます。 以下の例のようにするとよいでしょう。

問 「亮介は心の中で、兄をなじった」とあるが、この時の亮介の気持ちを説明しなさい。
  1. 感情表現を探す ⇒ 「なじる」=責める、反発する、批判するなど
  2. 理由を添える  ⇒  亮介の友達が持って来たメンコを、兄が奪ってしまったから
  3. その行動を「なじる」理由は ⇒ メンコはその友達の大切なものだったから

「3だから2なので、1という気持ちになった」とまとめれば正解です。

最後に、文末や文の型に留意すること。

  1. 対比により片方を説明するとき ⇒ 「Aではなく、Bである。」
  2. 異なる点を説明するとき ⇒ 「Aに対して、Bであるという違い」
  3. 2つ以上のことを説明するとき ⇒ 「Aという側面がある一方、Bという側面もある」(強調したい方をBにすること)
  4. 感情を説明するとき⇒ 「~なのに、~なので、~な気持ち」

学年別学習法 6年生

言うまでもなく、5年生のときに行ってきた学習法を弛まずに続けること。 その上で、過去の入試問題やその類題で演習を重ねます。

通例、過去問演習といえば、6年生の2学期くらいから始めるものですが、女子学院の場合は春先から始めることも可能です。 その時期には難しすぎるような問題が少ないからです。

目的は実際の問題を体で知ること。女子学院が何をどれだけ要求しているのかを感じ取りましょう。

この点は、大手の進学塾の上級クラスに通っている生徒ほど、重要な意味を持ちます。 そういったクラスでは、開成や桜蔭といった女子学院以上に難解な問題を扱うことを視野に入れているためです。 必要以上の課題を与えられることになるので、その前に女子学院が求めるレベルを知り、それに合わせた力をつけたいのです。

敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。 何ができればいいのかを知り、今の自分に何が足りないかを知るということです。

女子学院の過去問を解く

  • 時間を計る
  • コピーをとる
  • 最近5~6年分くらい
  • 記述は塾の先生に添削してもらう
  • 専用のノートを作る
  • 2ヶ月後に解き直す

まず、試験時間40分を欠かさず守って解くことです。 時間内に全ての問題に届かなかったときは、40分でどこまでできたか記録してから、最後までやってみましょう。

解答用紙はできるだけ拡大コピーして実物大で。 何度でも解き直せるように、問題用紙も必ずコピーしたものを使いましょう。

出題傾向を把握するためには、過去数年分の問題を解くことになります。 ただし、それ以上古いものは、傾向が異なる場合が多いので、かえって不利益になりかねません。

また、間違い直しをするためのノートを一冊用意しましょう。 間違えた理由をはっきりさせて、正しい考え方を書き残すこと。 問題のコピーを貼り付けるのもいいでしょう。 他にも、試験中の感想や、女子学院らしい問題を見つけて書き込んでみるのも効果的です。 この世に二つと無い、自分専用の参考書を著すというわけです。

そのノートをよく読んで、2ヶ月くらい経ってから再び挑戦してみましょう。 どうやって解いて、どうやったら受かるのか、戦術を立てて攻略します。 無論、40分以内に。

女子学院に似ている過去問も解く

本命の過去問を5年分ほど解いただけでは、演習量が足りるはずはありません。 そこで、似通った問題を出す学校を選んで、類題として用います。 出題傾向は学校ごとに十人十色ですから、闇雲に解くのは時間の浪費です。

  • 青山学院
  • 浦和明の星
  • 実践女子
  • 山脇学園

上記の学校は、扱う題材が女子学院のそれに近いので、非常に有益です。 特に青山学院は、時間が短い割に問題数が多く、女子学院志願者にとって格好の練習になります。

量としては1~2年分程度が妥当です。

時期的には夏休みの後が最良です。 ただし、大手の進学塾では夏期講習がとてもハードで、それが長い期間続くため、スタミナがもたないかもしれません。 2学期になれば志望校別の授業に本腰が入るので、類題演習にまで手が回らなくなることが多いでしょう。 それでも類題演習は、貴重な時間を費やすのに足るほどの有用性が期待できます。

学年別学習法 6年生

言うまでもなく、5年生のときに行ってきた学習法を弛まずに続けること。 その上で、過去の入試問題やその類題で演習を重ねます。

通例、過去問演習といえば、6年生の2学期くらいから始めるものですが、女子学院の場合は春先から始めることも可能です。 その時期には難しすぎるような問題が少ないからです。

目的は実際の問題を体で知ること。 女子学院が何をどれだけ要求しているのかを感じ取りましょう。

この点は、大手の進学塾の上級クラスに通っている生徒ほど、重要な意味を持ちます。 そういったクラスでは、開成や桜蔭といった女子学院以上に難解な問題を扱うことを視野に入れているためです。 必要以上の課題を与えられることになるので、その前に女子学院が求めるレベルを知り、それに合わせた力をつけたいのです。

敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。 何ができればいいのかを知り、今の自分に何が足りないかを知るということです。

女子学院の過去問を解く

  • 時間を計る
  • コピーをとる
  • 最近5~6年分くらい
  • 記述は塾の先生に添削してもらう
  • 専用のノートを作る
  • 2ヶ月後に解き直す

まず、試験時間40分を欠かさず守って解くことです。 時間内に全ての問題に届かなかったときは、40分でどこまでできたか記録してから、最後までやってみましょう。

解答用紙はできるだけ拡大コピーして実物大で。 何度でも解き直せるように、問題用紙も必ずコピーしたものを使いましょう。

出題傾向を把握するためには、過去数年分の問題を解くことになります。 ただし、それ以上古いものは、傾向が異なる場合が多いので、かえって不利益になりかねません。

また、間違い直しをするためのノートを一冊用意しましょう。 間違えた理由をはっきりさせて、正しい考え方を書き残すこと。 問題のコピーを貼り付けるのもいいでしょう。 他にも、試験中の感想や、女子学院らしい問題を見つけて書き込んでみるのも効果的です。 この世に二つと無い、自分専用の参考書を著すというわけです。

そのノートをよく読んで、2ヶ月くらい経ってから再び挑戦してみましょう。 どうやって解いて、どうやったら受かるのか、戦術を立てて攻略します。 無論、40分以内に。

女子学院に似ている過去問も解く

本命の過去問を5年分ほど解いただけでは、演習量が足りるはずはありません。 そこで、似通った問題を出す学校を選んで、類題として用います。 出題傾向は学校ごとに十人十色ですから、闇雲に解くのは時間の浪費です。

  • 青山学院
  • 浦和明の星
  • 実践女子
  • 山脇学園

上記の学校は、扱う題材が女子学院のそれに近いので、非常に有益です。 特に青山学院は、時間が短い割に問題数が多く、女子学院志願者にとって格好の練習になります。

量としては1~2年分程度が妥当です。

時期的には夏休みの後が最良です。 ただし、大手の進学塾では夏期講習がとてもハードで、それが長い期間続くため、スタミナがもたないかもしれません。 2学期になれば志望校別の授業に本腰が入るので、類題演習にまで手が回らなくなることが多いでしょう。 それでも類題演習は、貴重な時間を費やすのに足るほどの有用性が期待できます。